税務コラム

2018.11.22

出資したいという人が出てきた場合は?

はじめまして、税理士の西川一博です。

大阪市福島区の西川一博税理士事務所では、皆様の税やお金に関するお悩みに幅広くお応えしております。

さて、今回は、「あなたの会社に出資したいという人が出てきた場合」についてお話してまいります。

出資したいという人が出てきた場合は?

注意すべき点は、出資は融資と違い株式を譲渡(売却)するということなので、借りたお金を返せばそれで終わりというわけにはいかない

起業しようとする時、まず考えるのは資金についてではないでしょうか?会社を設立する手続きにもお金はかかります。

その後、起業しても、思うように売り上げがなかったり、支払いが重なったりして資金不足になると、経営がうまく回らなくなってしまいます。誰でもリスクに備えて、起業する時には十分な資金を持っておきたいと考えるでしょう。

出資したい方がでてきた場合の注意点イメージ

そうは言ってもすべてを自己資金でまかなうのは難しい話です。そこで資金調達の方法として、金融機関からの融資、助成金や補助金を受けるほかに、ベンチャーキャピタルからの出資、エンジェル投資家からの出資、他の企業からの出資などがあります。

 

起業時でなくても、あなたの会社が好調なので、出資したいと言われることがあるかも知れません。しかし気をつけたいのは、出資は融資と違い株式を譲渡(売却)するということなので、借りたお金を返せばそれで終わりというわけにはいかないのです。株主は利益の配当を受ける権利や、売却、清算時にはそのお金を受け取る権利を持ちます。また会社の運営に関しても、取締役を選任する権利、同じく解任する権利、定款(会社の守るべきルール)を変更する時に投票をする権利なども持っています。これは、もし外部の出資の比率が50%以上になった場合、取締役を解任できる権利を持つということです。

 

ベンチャーキャピタル(成長すると見込まれる未上場の起業に対して、資金を提供する投資会社)もエンジェル投資家(起業する際に資金を提供する個人の投資家)も、リスクを取って大きなリターンを得るために出資をすると言っていいでしょう。資金をたくさん集められますが、株式を譲渡するのですから、経営に関しての助言や意見を聞き、自分が思う経営方針を通すことが難しくなることもあります。出資を受ける際にはそこに生まれるリスクについても考えなければなりません。

 

起業をするので出資を募りたい、会社に出資をしたいと言われたけれど受けていいのか、またどうすればいいのかわからないという方、迷われましたら、大阪市にあります税理士事務所、西川一博税理士事務所までお気軽にご相談ください。個人・法人で出てくるさまざまな疑問や質問に、ひとつひとつ丁寧にお応えさせていただきます。

 

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